ベッドの上で

ベッドの上で常のごとく目覚める。枕元の携帯電話で現在時刻を確認する。時刻は10時であった。カーテンの隙間から朝日が差していた。ふとんの中でしばらく寝返りを打っていた。そういえばベッドの上で目覚めないこともしばしばあったなと思い出した。床や…

今日の印象

やらなければならないことは少ないのにやったほうがいいことがカビかキノコみたいに無からもりもり盛り上がってくる感じ、今日は月曜日でわたくしは休日。月休映行。 バスに乗っている間にニュースサイトをチェックしている自分はすっかり大人に感じられる。…

歩く体

小さな子供がやたらと走り回るのは、駅のホームを笑いながら駆け抜けるのは、公園の広場を文字通り走り、回るのは、もっと小さな頃、体の自由の利かない赤ん坊だった頃の不自由さから解放されていることに気がついたからだ。意味不明な言葉を口走るのは、新…

全然怖くない怖い話

同僚が次々に体を壊しており、休暇を取り始めた。 チームで健康なのは僕とゴーレム君だけになる。 どちらかが風邪でもひいたら、この現場は崩壊じゃないですか。とゴーレム君は言う。 そうだね、崩壊だね。むやみに黒酢にんにくなど食べようよね。と僕は言う…

その日、髭のリーダーは群青のTシャツを着ていて綿の短パンを履いている。 陽に焼けた筋肉質の黒い腕は半袖を境にして海豚の赤ん坊のような生白い肌をのぞかせていた。 リーダーはメタルフレームの四角い眼鏡をテーブルの上に置き瞼を指で押さえつけて人間…

Yomoyama

箱庭フランケン 壊れたパソコンを修理して使っている。 壊れる前にパソコンで使用していたデータは、摘出後に外部記憶装置へ移動させたから、修理後のパソコンはおどろきの白さで、デスクトップ画面にはアイコンが三つしかないことにはモンゴルの草原みたい…

居場所と再生

居場所というのは探すものではない作るものだ、とどこかで読んだか聞いたかして甚だ曖昧であるのだが、トニカク居場所は作るものらしく、創作物であるらしいのだが、己が身を振り返ってみて仮住まいでも居場所というものを与えられ、そこに仮初の居場所を作…

ありがとうの気持ち

ブログの記事が賞を頂きました。 審査頂いたはてなブログ編集部の方々、ホンダアクセスご担当者様。 ありがとうございます。 貴重な賞を頂きまして、大変嬉しいです。 記事を読んでくださった方々、スターをくださった方々、ブックマークしてくださった方々…

ありのままの日曜日

激しい震動が枕の脇から響いてくる。反射的に目を覚ましスマートフォンをひっつかむ。 知らない番号が表示されていた。氷山に閉じ込められているマンモスくらい知らない。もしかしたら誰かが、とても大事な用で電話をしてきてくれたのかもしれないから、戸惑…

全てを失ったぼくの大人の時間をとりもどすこころ日記

ざっくばらんに

『よい小説』 その作家さんの言葉はよい意味でとても下品で下ネタもばんばん飛び出し、高尚なところが全然ないし、登場人物は貧乏で明るくて騒がしくて一生懸命で、等身大の作風はリアルではないかもしれないプロットを飛び越えて、この日本のどこかにいても…

げんき

心と体が元気なうちに、やっておきたいことがたくさんあるんだぞう。 一日の元気はランダムで一定では無かった。今日は元気でも明日は半死半生かもしれなかった。未来は未定だし過去は助けてくれなかった。僕は僕に問いかける「僕は元気ですか。」「はい、僕…

インターネット

ハイスコアガールが見たいと思った。 アマプラで見られるのか調べてみるけれど配信はない。 youtubeでOPくらいは見れるだろうか。調べてみる。 www.youtube.comハイスコアガールのOPかと思ったけれど別物だった。 けれど異様に素晴らしい。これは一体なん…

リラックスルック

帰宅してカーテンを開けますと、部屋の空気やファブリックがすうすうと殺菌される気がしました。南極に花が咲いたような気がしました。机の上に重ねてあったお菓子をひとつ手にとって、真っ赤なパッケージを破ると、芳醇な甘い香りがいたしました。幽霊は寝…

母とドライブ

母の車には、何故か女子十二楽坊のアルバムが積んである。 女子十二楽坊は、ずっと前に流行った中国のインストバンドで、雄大な大陸を彷彿とさせるメロディーとダンサブルなリズムを組み合わせた楽曲でお茶の間を虜にした。 まさか2020年になってその名…

バーチャルポエム

蟻という昆虫がいる。小さな黒い虫で、だいたい1センチくらいの大きさだ。とても力が強く、自分の体重の25倍ほどの大きさの物を引きずって移動できるらしい。人間で換算してみると、体重50kgの人が1250kgの物を引きずって移動できることになる…

減らす

部屋の模様替えを行い、うたたねをするようになる。 うたたねの効果は折り紙つきで、そういえば今日は勤務中に隣に座った小河原さんと会話をした。 その時に食べていたバレンタインデーのチョコレートは、どこかの会社の総務の方が、ポストイットにメッセー…

祭と海

お祭りの後は海に行こうと提案した後、若干の後悔を覚えた。 否定されるのではないかと不安になったのだろう。 でも寒いですよ。と言った。海風が吹いていますし、今日は気温が低いから。 風の強さや気温の高低が社会的な価値観の上で障害になることは承知し…

うたたねの日記

模様替えをしたはずみで買った新しいマットレスが届いた。 巨大なダンボール箱に、ぎちぎちに詰め込まれたやわらかいはずの寝床は、ぺしゃんこに潰れて固く、不安を煽る薄さで小さくなっている。 真空状態でマットレスを包む分厚いビニール袋を破ると、すっ…

本棚の日記

午後を少し回ってぼうっとしている。 今日は何をするべきか考える。 見たい映画があるから(昨日も行ったけれど)映画館に行くべきか、それとも散歩しながら読書しながら撮影でもしようか、それか家にこもって読書をしようか。 色々考えた末、部屋の模様替え…

スターウォーズと豆の日記

月曜日が休みの日は映画を見に行くことにしている。 バスの待合所にはお年寄りが並んでいる。 中華料理店が軒を連ねる大通りのバス停。発着時間を知らせる電光掲示板を見上げると3分後に目的地へ向かうバスが来るようだ。財布から五百円玉を取り出し左手に…

日曜日の日記

日曜日はいつもひとりだ。 朝の業務が終わった職場にひとり残され、モニタに映る変化のないプログラム群を眺め書類Aに状態を記録しクリップボードを所定の位置に戻し、ブルーライトを発散させる108個のモニタ群から目を守るためにまぶたを閉じる。 頭の…

最強の日常の日記

王子様とお姫様は幸せに暮らしました、の暮らしました部分が、今ここ。 見上げても見下げてもきりがないので、日常は最高で最強でした。 面白い映画の話とか、きれいな花の話などをする。 早朝5時30分、町で一番の札付きのワルのカラスが道路の真ん中でな…

好きなことの日記

昼寝坊して起きた途端にゲームをする。『十三機兵防衛圏』は話題になっているゲームで体験版をダウンロードしている間に洗濯などをして休日であった。 少年少女、巨大ロボット、SFは鉄板だけれど現在流の作品はどうなっているのか僕は疎い。 プレイしてみ…

僕がミュージカルだったらの日記

今日も天気は晴れ。陽射しがぽかぽかしていて春の足音近し。 もし僕がミュージカルだったらかばんを振り回して躍っているね。 中華料理店の隣に居を構える白犬は、住まいの隣で渦を巻いて寝ていた。 昨日よりも確実に人々は薄着になっている。その適応力は、…

あたたかい日の日記

16度の陽射しが降り注いでいた。 1月29日はまだ冬で、町を往く人々の外套は分厚い。 しかし、道端のアスファルトを突き破ってたんぽぽが顔を出してもおかしくない程度に暖かく明るかったので、人々は冬眠を終えた熊のようにのんきに見えた。 新型コロナ…

かしこさ

電車の中に犬がいた。 ラブラドールレトリバーで、青い雨合羽を着ていた。 犬は人間たちの足元で伏せていた。 しっぽがぴんと伸びたままになっていた。 ドアが開き、人間たちの何人かが電車を降りた。 犬は一度立ち上がり、再び伏せた。 乗客の何人かは犬を…

シーソー

天使or悪魔のバランスを欠いている時には、はっきりと墜落している感覚が架空性足の裏に伝わっており、おそらく傾きが零 -ZERO-の地面に対して視線は仰角45度でロックされていたので、視野狭窄を起こしているのは瞳ではなく、瞳を司る意思の方、つまりいわ…

一日

給料日を過ぎていた。 軽い気持ちで銀行に向かいATMを操作して時間と体力と気力とを引き換えに手に入れた小銭を機械にお願いして財布にしまいながら、財布Bと財布Cに振り分けるべき金額を計算して昼飯には何を食べようか一生懸命考えなければ食べたい物…

はたちの雑談

今週のお題「二十歳」 ハローハローこんにちはこんばんはおはようございま~す、おはようございま~す、私しみです、私清水ございます、、しみしみしみしみ染み込ん。 今日は楽しく雑談をしますね、雪山とは、楽しいものなのだ、と僕はわかったのだな。だから…