好きなことの日記
昼寝坊して起きた途端にゲームをする。
『十三機兵防衛圏』は話題になっているゲームで体験版をダウンロードしている間に洗濯などをして休日であった。
少年少女、巨大ロボット、SFは鉄板だけれど現在流の作品はどうなっているのか僕は疎い。
プレイしてみるとまず映像が独特でデジタルっぽくない塗りの背景がなるほど懐かしい。
キャラクターが必要以上の頭身で出てくるわけでもなく適度にゲームだった。
日常パートと戦闘パートを繰り返してシナリオキャラゲームシステムを頭に叩き込まれる感じは休日にぴったりだった。
このゲームの良かったところは話しかけられない人たちがひとりひとり生きているように見えることだった。
イベントに合わせてモブがきちんと演技するところは世界だった。
要するに新しいゲームをやりたいと考える時、新しい世界が見たいわけだ。
全体的に好きだと思う。
買い物をするために町のお店さんを次々に訪ねる。
コンビニ、駅、ドラッグストア、スーパーマーケット、いつものボストンバッグに買ったものをばんばん詰めて帰宅し、必要なものを詰め替えて整備する、動かなかったものが動くようになり、足りなかったものが満ちている。そういう仕事はよいものだ。
ジップロックにスマホを入れてお風呂に入る。
音楽を聞きながらニュースサイトやオモコロを見る。見終わったらエッセイを読み始める。46度のお湯が水になるまでずっとそうして風呂に入る。中学生の頃からそうしてきた。雑誌を持っていくことが一番多いけれど、見るものがあればなんだっていいのだ。
風呂で読書したりスマホを見ていたりすると、目がとても痛くなる。充血してまともに開けられなくなってくる。限界になったところでようやく得物を風呂の外に出して、正式な入浴をすることができるのである。
熱いし、頭痛もしてくるし、目も痛いし、リラックスなどはこれっぽっちもできないし、読んだ本だって頭に入っているとは言い難いし、いいことなんてひとつもないような入浴法なんだけれど、このやり方は変えないと思う。
好きなんだと思う。